薬が身体に働いていく作用について

薬は、その薬の種類によってさまざまな場所から身体に取り込まれますが、全身に効いていく薬もあれば、局所に薬効をもたらす薬もあります。それぞれどのようなしくみがあるのかを知っていると、薬を取り入れる場合の不安も少なくなるのではないでしょうか。

薬は、口から服用した場合は、消化管を通って吸収、代謝という過程を経て作用してほしいところへ効いていきます。そのため消化していくまで、ある一定の時間が必要になります。代謝していくので、血液を通り全身に影響を与えることになります。これを「全身作用」といいます。全身作用は、全身に薬が効果を発揮するために、薬の有効成分は、血流にのって体内のたんぱく質と結合する必要があります。

結合するためには、血液中に、一定の濃度で薬効成分を分布させる必要がありますので、身体の大きさにより薬の量も変わることになります。処方された薬は、使用量や使用期間も決まっているのも、個人によって有効成分が体内で効いていく時間なども考慮されているためでもあります。

これとは反対に「局所作用」という身体の特定の部分にのみ薬効をもたらす薬もあります。例えば、全身作用と同じように消化していくのですが、身体へ代謝する前に消化の途中で消化器官に働くように薬効が現れるようにしているものや、塗り薬やシップなどの皮膚から薬効を吸収するもの、点鼻薬のように鼻腔にスプレーするものなどがあります。

局所に効くという目的で使用します。ですが、局所に効いてその後体内循環で浸透されていくことで、副作用として全身に症状が現れる場合もあります。また、全身に効いていく薬が副作用として身体の一部分に湿疹などが出ることもあります。授乳中などの場合は、母乳として出てしまう恐れもあります。このため、薬が体内で消化されどのように症状が現れるのかはしっかりと意識をしておく必要があります。

また、薬の有効成分が消化器官で吸収されていく過程で、肝臓や腎臓、小腸などさまざまな器官を通ります。そのため、それらの器官の機能が低下していたりすると代謝能力が低いため、薬効成分が全身に循環する量や時間が早くなり、過剰に効いてしまったり副作用を生じやすくなったりする場合もあります。病院で処方されたり、薬局で自分で購入したりした薬が、どのように体内で働いてどのように消化されていくのかということを知っておくことは、わたしたちが自分の身体を日々守っていくことにもつながります。


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